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Pixhawkファミリーのコネクタ事情

Hirose DF13

Hirose DF13

  • https://www.hirose.com/product/jp/products/DF13/
  • 1.25mmピッチ
  • -35℃ ~ 85℃
  • 150 V (AC)
  • AWG 30 ~ 26
  • Pixhawk (PX4FMUv2)はヒロセのDF13シリーズを採用
  • 本来サーフェスマウント(表面実装基板)用なので、設計上の最大抜き差し回数は30 ~ 50回まで
  • なんども抜いたり差したりする用途には向かず、基盤からハウジングが剥がれたり、圧着端子からワイヤが抜けたり、トラブルが多い
  • Pixhawkのコピー商品や一部クローン、Pixhawk対応と記述のあるGPS等のセンサー類も、DF13の代わりにMolexのPicoBladeやJSTのSHシリーズ等、似ているが別規格でサイズも微妙に異なるコネクターを使っている場合が多く、受け側コネクタハウジングの破損、ピン折れ、接触不良の原因となりやすい
  • コネクターハウジングが白い場合、ヒロセ純正のDF13ではない
  • 純正品のI2Cスプリッター
    • I2C Splitter - Hirose DF13

Molex Picoblade

Molex Picoblade

  • http://www.molex.com/molex/products/family?key=picoblade&channel=products&pageTitle=Introduction
  • 1.25mmピッチ
  • 125V, 1.0A
  • AWG 26 ~ 32
  • DF13のピン穴は正方形であるのに対し、ピン穴が縦長のスリット状になっているのが特徴
  • HobbyKing等の製品は、JSTと書いてあっても実際はMolexのPicoblade(またはコピー品)を使っている場合が多い
  • Hirose DF13のPCBヘッダに差し込むことができるが、PicobladeのヘッダーにHirose DF13のレセプタクル(メス)を無理に挿入すると割れるので注意
    • Hirose DF13 v.s. Molex Picoblade
  • 中国サイトで売っているI2CスプリッターはほとんどがPicobladeのコピー品なので、DF13を挿すと割れる
    • I2C Splitter- Molex Picoblade
  • こちらがHirose DF13純正品
    • I2C Splitter - Hirose DF13

JST GH

JST GH

  • http://www.jst-mfg.com/product/pdf/jpn/GH.pdf
  • 1.25mmピッチ
  • -25℃ ~ 80℃
  • 50V (AC, DC)
  • AWG 26
  • PixRacer (プロダクションバージョン)や、PXFmini以降の新しいボードは、JST(日本圧着端子製造)のGHシリーズに変更されている
  • GHは、ロックタブ付きなので取り外しが簡単で抜けない
  • サイズもそれほど大きくなく、挿入方向も迷わない
  • 圧着端子もDF13より大きめでカスタムケーブルが作りやすい

JST SH 1.0

JST SH 1.0

  • 1.0mm ピッチで、DF13やPicobladeより小型
  • CC3Dや、ミニPixhawk系のコントローラーで多く採用されているコネクター
  • Pixfalcon, Pixhawk Mini, etc.

JST ZR/ZH

  • 電子部品屋で売っている普通のコネクター
  • 中華系のコピー品などで使われていることがある

Molex CLICK-Mate

Molex CLICK-Mate

  • Pixhawk 2 (3DR version)、PixRacerのベータ版(プロトタイプ、非市販品)はMolexのClICK-Mateを使用
  • CLICK-MateはCANバス対応製品にも使われている
  • JST GH同様ロックタブが付いている
  • DF13、GHに比べ、サイズは大きめ

サーボコネクター

Servo Connectors

  • もともとはDupontの基盤用コネクターがベース
  • ほとんどのFCには、フタバのタブ付きコネクターが刺さるように切り欠きがついている
  • フタバのコネクターは他のメーカーとピンの太さなどが微妙に違うので、混ぜて使うとメス側が抜けやすくなる

ケーブル自作

上記コネクタハウジング、圧着端子、圧着ペンチ等は、RS-Online, Mouser, DigiKey等のオンランショップで購入可能。ヒロセのDF13やJSTのコネクタは、秋葉原の西川電子部品等でも入手可能。

被覆素材

普通に市販されているリボンケーブルを使うと圧着端子の根元から千切れやすく熱にも弱いので、丈夫で柔らかい被覆のケーブルを推奨。ロボットケーブルはシールドされているものが多い点は好ましいが、被覆が硬いものが多く、FCの振動アイソレーションに影響を与え、Pixhawkをフローティングマウントしていても振動が伝わりやすくなり、共振の原因にもなりやすい。

  • 3DRのリボンケーブルは比較的優秀
  • Erle Robotics (PXF等)のケーブルはPTFE被覆と思われる。細いが硬く、癖がつきやすい
  • AUAV (PixRacer)のケーブルはシリコン被覆のAWG 24と思われ、丈夫で柔らかいが、太すぎてコネクターハウジングに収まりきらないので自作は難しい
  • 中国オンラインショップのGPS等は、ロボットケーブルが多いが、外周被覆が硬いのに内部の各線は細いPVCであるため、ストレスリリーフがないPixhawk側のコネクターの根元から千切れやすい
  • 今のところベストな選択は一部センサーに付属してくるシリコン被覆のリボンケーブルだが、入手困難

References