Ground Control Station
Ground Control Station
理論上はMAVLink対応であれば、どのファームウェアとどのGCSの組み合わせでも最低限の動作はできるはず。ただし実際にはファームウェアとGCSのセットで開発されていることが多いので、適宜選択する必要あり。
QGroundControl
- QGroundControl
- APMではなくいわゆるPX4 Native Stack用
- V3.0以降では、ArduPilot互換機能もサポートされたが一部バグあり
- 加速度センサーが1つしかないのに、INS_USE2が0でない場合、Accelerometer Calibrationを何度やっても完了しない
- https://github.com/mavlink/qgroundcontrol/issues/4126
- PX4 Native Stack, MAVLinkと同じチームが開発
- Windows/Mac/Linux/iOS/Android (QTフレームワーク使用)
- PX4FLOW OpticalFlowの設定、ファームウェアアップデートに必須
- コンパスのキャリブレーションなどはMPより安定性が低いがモーターノイズのキャリブレーションがある
- フライトプラン作成機能はMPに比べるとやや劣るが、カスタマイズ範囲が広い
Mission Planner
- Mission Planner
- Michael OborneによってAPMファームウェア用に開発された
- もともと”APM Mission Planner”という名前だった
- ArduPilot用
- Windowsのみ
- 機能的には最も充実している
- 初期設定がわかりやすく、フライトプラン作成も簡単だが、カスタマイズには不向き
APM Planner 2
- APM Planner 2
- Windows/Mac/Linux
- ArduPilot用
- QGroundControlをベースに、クロスプラットフォームを保ちつつ、Misson PlannerのUIに近づけた
- “APM Mission Planner”(現Mission Planner)と区別するために”APM Planner 2”と命名された
- Mission Plannerより機能的に劣る
- コンパスのキャリブレーションなどはMPより安定性が低いがモーターノイズのキャリブレーションがある
- フライトプラン作成機能はMPに比べるとやや劣るが、カスタマイズ範囲が広い
Tower
- Tower
- Android
- ArduPilot用
- DroneKit AndroidAPIと3DRServices上に書かれたアプリ
- 以前はDroidPlanner 3と呼ばれていた
- Towerは管制塔の意
MAVProxy
- MAVProxy
- Windows/Linux/Mac
- Pythonでかかれた、高機能コマンドラインGCS
- 開発者専用
- モジュールによる拡張が容易
住み分けとしては:
- Windows + ArduPilotなら、Misson Planner
- Linux/Mac + ArduPilotなら、APM Planner 2.0
- Android + ArduPilotなら、Tower
- PX4 Native Stackなら、QGroundControl(Win/Mac/Android)
- 開発やシミュレーションをする場合は、MAVProxy
と使い分ける感じ。
互換表
ハードウェア - ファームウェア互換表
ハードウェア | PX4 Native Stack | ArduPilot |
---|---|---|
Pixhawk & Clones (FMUv1, v2, v4) | YES | YES |
PXF | 部分的 | YES |
PXFmini | 部分的 | YES |
ErleBrain 2 | 部分的 | YES |
NAVIO2 | NO | YES |
SnapDragon Flight | YES | 部分的 |
ファームウェア - GCS互換表
Flight Stack | QGroundControl | Mission Planner | APM Planner 2 | MAVProxy | Tower |
---|---|---|---|---|---|
PX4 Native Stack | YES | 部分的 | 部分的 | 部分的 | 部分的 |
APM | 部分的 | YES | YES | YES | YES |
開発者向け
画像処理、コンピュータービジョン、ROS等をオンボードで使いたい場合
- Linux SBC系のボード
- または、Pixhawk・クローン等に加えて、コンパニオンコンピューターとしてLinux SBCを併用。Pixhawkとコンパニオンコンピューターとの通信にはMAVLinkやMAVROSを使用
ROSを地上側で使いたい場合
- MAVLinkとMAVROSを使ってPixhawkと通信